車離れを加速させている要因と現状

現代の若者、特に都市部に住む18歳以上の若者は運転免許を取得しなくなっている。人々の趣味嗜好が多様化した現代では、かつてのように車を持つことはステータスでも何でもなく、マイカーという言葉自体が死語になってるのが現状だろう。車が若者の欲しい物候補に入っていないのは、公共交通機関が発達している都市部で顕著だ。移動手段として車が欠かせない地方においても高級車は論外で、安全に走ることさえできれば軽自動車でいいとの考え方が世代を超えて広がっている。
世代や住むエリアを問わず、ここ数年で人々の車離れが一層進んだ要因の1つに、スマートフォンの爆発的な普及が挙げられるだろう。その影響は多方面におよび、新聞や週刊誌を必要としなくなり、テレビ視聴やゲームもスマートフォンで行うようになった。車と同様にステータスの1つだった高級時計にも関心を示さなくなっている。車の購入費用や年間維持費を支払うくらいなら、少しでも周囲に自慢できる機種のスマートフォンを持ち、人気ゲームに思う存分課金したいと思うのだ。
自動運転車が普及した場合、条件付きで運転中のスマートフォン使用を認めるといった道路交通法改正試案が公表されたが、従来の車より高額になる自動運転車に若者が飛びつくとは考えにくい。彼らは車ではなく、自宅でのんびりスマートフォンで楽しみたいはずだ。車離れというより、若者に必須なのはスマートフォンであって、車はあえて持つ必要のない贅沢品になったのである。